これまで3回に渡り、レポートしてきた30年振りのエアブラシ塗装に挑戦シリーズも今回で最終回
マスキングとスミイレして、主力戦艦のオマケキットのデスバテーターを完成させるぞい
ところで、デスバテーターって、どんなカラーリングだったっけ?
設計図等に特に色指定はされていないし、箱の写真を見る限り、トンでもなく玩具っぽいカラーリング・・・
ううむ・・・こんな配色だったかしら?

実際の映像に登場したデスバテーターの配色をWebでの画像検索で調べた所、機体真ん中が緑色になっているだけだと判明・・・
必要なのは緑色一色でいいのか・・・
正直、グラデーション塗りを施したデスバテーターでもモノクロバージョンといえばそのまま通用するようなちょっとした出来に仕上がったので、このままの状態で完成!として飾っておきたいところなのじゃが、
そもそもこのデスバテーターはブラシ塗装の練習用に用意した物、色々試さなくて何の意味があろうか?
しかしね~ せっかく良さげな感じに仕上がったグラデーション部分は無駄にしたくない・・・
そこで思いついたのは、クリアー塗料を吹いてみる事
緑色部分には緑色のクリアを吹付ければ、下地が透けるのでグラデーション部分が無駄にならないんじゃないの・・・という理屈
ま~実際どんな感じに仕上がるかは、やってみなけりゃわからんがの・・・
・・・とその前に、必要部分以外に塗料がかからないようにマスキング作業をやっておかねばならない
今回はそれがテーマじゃったの
マスキング作業のために用意したのは、某量販店で購入したマスキングテープ¥88とマスキングゾル¥150の2点
とにかく最安であげるのが犬計画流

先ずは機体上面のマスキング
コレは単純な形状だし、スジ彫りがちょうど良いガイドの役割も果たしてくれておるので、マスキングテープを貼ってチョイチョイっと簡単にマスキング

と、全てがこんな簡単に終わってくれれば苦労は無いのだが・・・
裏を返すと、上面に比べて、裏面の形状はなんとも複雑・・・
映像資料によると、裏面中央に突き出した蛇腹状の突起が緑色、しかし卵型の2基のエンジンは機体色の白のまま・・・らしいのだ
(実はカットによって何通りかの配色が存在する。昭和のアニメはその辺りの設定がかなりいい加減じゃった・・・
)
はてさて、こんな複雑な形状にマスキングテープを貼って行くのは容易なコトではないぞ・・・こんな時こそマスキングゾルの出番・・・なのかしら?
マスキングテープの方はアナログで画を描いていた時に何度か使った事はあるものの、マスキングゾルというのを使うのは今回が始めてである
成分は水溶性のゴム液で、マスキングしたい所に刷毛で塗り、乾くとゴム状になるので、塗装後に容易に剥がせるらしい・・・つまりは液体のマスキングテープみたいなものか・・・
実際は どんなもん?とキャップを開けてみたが・・・
キャップの下に攪拌用の棒が付いており、その先は刷毛になっておる接着剤の容器と同じ構造・・・というか瓶の形状もソックリ
つまり、同じ容器を使用してるのだ

それにしても・・・ゾルは思った以上にドロドロしてて、扱い辛そう・・・というか、こんなんで細かい箇所とか塗れるのかしら?
早速試し塗りしてみたが・・・どうにも巧く塗れない
そもそもキャップ付属の刷毛の具合がなんだかおかしい・・・
見ると、刷毛の中心辺りに巨大なゴムのだまのようなモノがくっ付いてて、これが刷毛の妨げになっておるらしい
攪拌が足らなかったのかしら?
とりあえずマスキング作業一旦中止
この刷毛に巣食うゴム状の物体を排除する事が先決
手っ取り早くテッシュで拭おうとしたら・・・
攪拌棒と刷毛がキャップから いとも容易く、ボロリともげた
ええ~ッ!?今さっき開封したばかりなのにィ~
まさかの 付属刷毛脱落・・・という事態に
仕方なく塗装用の筆を使ってゾルを塗るコトに・・・
ヤレヤレ・・・確実にこの塗装用の筆はゾルに侵されて、使い物にならなくなるな~
とにかく筆の寿命を延ばすことが先決なので、ゾルを水道水で希釈
塗装用の筆で希釈したゾルを塗り始め、これでようやく巧くいくか
・・・・と思いきや、今度は先に塗ったゾルが、筆にまとわり付いてきて、どうにも思ったようにいかない
筆を動かすたびに湯葉みたいに生乾きのゾルがズズ~ッと筆にくっ付いてきてしまう・・・
どうしたものやら・・・全く・・・泣きたい気分である

プラモの達人たちはどうしているのであろうか?
何か巧い裏技があるのでは?
・・・とマスキングゾルの使い方をWeb検索
幾つかのブログを拝見させてもらったが・・・
水で希釈したマスキングゾルを筆で塗る・・・的な事しか書かれておらん
ええ~っ!? それだけ?
俺がよっぽど不器用なだけってこと?
とにかく、筆でストレス無く塗れるくらいにゾルを水で希釈・・・
それでもすぐに筆が乾き始めて、湯葉乾きのゾルを引きずるようになるので、さらにゾルを希釈・・・そんなを繰り返すつつ、貴重な塗装用筆一本を生贄に、デスバテーターの裏面をやっとこさマスキング完了
マスキングゾルは乾くと水色に変化してくるはずなのだが・・・
30分くらい待ったが・・・特に見た目に変化無し・・・
ううむ・・・これは・・・ゾルを希釈し過ぎて、結果、水になってしまった・・・ということなのかしら?
あれだけ苦労したのに、全くの無駄だったという事か!
ひょっとしたら、視認出来ないくらい薄い皮膜が形成されておるかもしれないが、そんな希望的観測に賭けるほど楽観主義者じゃないので、蛇腹部分にマスキングテープを小さく切って、貼り付ける
最初からこうすりゃ良かった
しかし、エンジン部分の複雑曲面のマスキングはどうにもテープでは不可能・・・
この部分はゾルの薄い皮膜が形成されておる事を祈るしかない

では、いよいよクリアグリーンを噴射
使用したのは水性ホビーカラーH‐94 クリアグリーン

どんな感じになるかな?と期待半分不安半分であったが・・・
おお~!下地のグラデが透けて、なんかイイ感じになったじゃないの
この塗り重ね方は使える!

・・・で、このままクリアグリーンが乾くまで1日放置・・・
ワクワクしながら、マスキング材を取り除いてみたのだが・・・
ううむ・・・
機体上面は、まぁまぁ、食玩程度の出来にはなった
・・・が、裏面は完全に失敗
蛇腹部分のテープでのマスキングは不完全・・・
希望的観測だったゾルでのマスキングはほとんど効果ナシ
そのくせ、関係ないところに流れ込んでゴム化したゾルの除去にはほとほと手を焼いた

塗り足らない所やハミダシ部は、筆で修正したいところ
だが、先に塗った塗料がジワジワと溶け出してきてしまった
(目立たない箇所で実験済み)
臭いが少なくて器具が水洗い出来るところは長所だが、塗膜が極端に弱いので筆での重ね塗りは御法度!なのが水性ホビーカラーの欠点だな・・・
なので、もはや手の下しようがない
下地にラッカー系とか使ってあったらまた別の対処法もあったのだろうけれど・・・
仕上げはスジ彫り部分の幾つか目立つ箇所にガンダムマーカースミイレ筆ペン黒でスミイレ
通常のガンダムマーカーでは水性ホビーカラーで塗装した面に重ね塗りすることは不可能だが(多分同じ溶剤を使用してるので下地が溶け出す) ガンダムマーカースミイレ筆ペンは違う溶剤を使用しているらしいので水性ホビーカラーで塗装した面に重ね塗りが出来た

それでは締めくくり
30年ぶりのエアブラシ&始めてのコンプレッサ使用によるプラモデル塗装
結果的には失敗に終わったけれど、色々と勉強になる日々であった
そもそも失敗の原因は水性ホビーカラー同士の重ね塗りが出来ないという特性に起因するワケで、コンプレッサによるブラシ塗装は爽快そのもの
筆やスプレー缶では表現不可能な微細な塗装が可能になるので、物凄くプラモ製作の腕が上がったような良い気分にさせてくれる
それだけでもプチコンキュートを買った価値はあったというものであろう
俺的には、水性ホビーカラーの重ね塗りは 失敗した時に修正が効かないので、その辺りの巧い対処法を考え付くまで、なるべく重ね塗りしないような方向の仕上げを心がけようかな・・・って思っておる
下地にラッカー系塗料を使えるような換気環境が整えば、そんな杞憂も一挙消し飛んでしまうのだがね~
ところで、今回全く役に立たなかったマスキングゾル・・・
先ほど巧い使い方を思い付いた
デスバテーターのエッジを立てるためにゴリゴリと猛烈に使用した模型用ヤスリ
すっかり目詰まりを起してめっきりヤスれなくなってきた
はて、どうしたものか?と思っておったが、ヤスリ表面にマスキングゾルをべったり塗ってやり、しばし待ってゾルが乾いたところで、ベリベリとはがしてやれば

ほれこの通り!新品同様に綺麗になったぞい・・・
¥150丸損しなくて、本当に良かった

マスキングとスミイレして、主力戦艦のオマケキットのデスバテーターを完成させるぞい

ところで、デスバテーターって、どんなカラーリングだったっけ?

設計図等に特に色指定はされていないし、箱の写真を見る限り、トンでもなく玩具っぽいカラーリング・・・

ううむ・・・こんな配色だったかしら?


実際の映像に登場したデスバテーターの配色をWebでの画像検索で調べた所、機体真ん中が緑色になっているだけだと判明・・・

必要なのは緑色一色でいいのか・・・
正直、グラデーション塗りを施したデスバテーターでもモノクロバージョンといえばそのまま通用するようなちょっとした出来に仕上がったので、このままの状態で完成!として飾っておきたいところなのじゃが、
そもそもこのデスバテーターはブラシ塗装の練習用に用意した物、色々試さなくて何の意味があろうか?
しかしね~ せっかく良さげな感じに仕上がったグラデーション部分は無駄にしたくない・・・
そこで思いついたのは、クリアー塗料を吹いてみる事

緑色部分には緑色のクリアを吹付ければ、下地が透けるのでグラデーション部分が無駄にならないんじゃないの・・・という理屈

ま~実際どんな感じに仕上がるかは、やってみなけりゃわからんがの・・・

・・・とその前に、必要部分以外に塗料がかからないようにマスキング作業をやっておかねばならない

今回はそれがテーマじゃったの

マスキング作業のために用意したのは、某量販店で購入したマスキングテープ¥88とマスキングゾル¥150の2点

とにかく最安であげるのが犬計画流


先ずは機体上面のマスキング

コレは単純な形状だし、スジ彫りがちょうど良いガイドの役割も果たしてくれておるので、マスキングテープを貼ってチョイチョイっと簡単にマスキング


と、全てがこんな簡単に終わってくれれば苦労は無いのだが・・・

裏を返すと、上面に比べて、裏面の形状はなんとも複雑・・・
映像資料によると、裏面中央に突き出した蛇腹状の突起が緑色、しかし卵型の2基のエンジンは機体色の白のまま・・・らしいのだ

(実はカットによって何通りかの配色が存在する。昭和のアニメはその辺りの設定がかなりいい加減じゃった・・・

はてさて、こんな複雑な形状にマスキングテープを貼って行くのは容易なコトではないぞ・・・こんな時こそマスキングゾルの出番・・・なのかしら?

マスキングテープの方はアナログで画を描いていた時に何度か使った事はあるものの、マスキングゾルというのを使うのは今回が始めてである

成分は水溶性のゴム液で、マスキングしたい所に刷毛で塗り、乾くとゴム状になるので、塗装後に容易に剥がせるらしい・・・つまりは液体のマスキングテープみたいなものか・・・

実際は どんなもん?とキャップを開けてみたが・・・
キャップの下に攪拌用の棒が付いており、その先は刷毛になっておる接着剤の容器と同じ構造・・・というか瓶の形状もソックリ
つまり、同じ容器を使用してるのだ


それにしても・・・ゾルは思った以上にドロドロしてて、扱い辛そう・・・というか、こんなんで細かい箇所とか塗れるのかしら?
早速試し塗りしてみたが・・・どうにも巧く塗れない

そもそもキャップ付属の刷毛の具合がなんだかおかしい・・・

見ると、刷毛の中心辺りに巨大なゴムのだまのようなモノがくっ付いてて、これが刷毛の妨げになっておるらしい

攪拌が足らなかったのかしら?
とりあえずマスキング作業一旦中止
この刷毛に巣食うゴム状の物体を排除する事が先決
手っ取り早くテッシュで拭おうとしたら・・・
攪拌棒と刷毛がキャップから いとも容易く、ボロリともげた

ええ~ッ!?今さっき開封したばかりなのにィ~

まさかの 付属刷毛脱落・・・という事態に
仕方なく塗装用の筆を使ってゾルを塗るコトに・・・

ヤレヤレ・・・確実にこの塗装用の筆はゾルに侵されて、使い物にならなくなるな~

とにかく筆の寿命を延ばすことが先決なので、ゾルを水道水で希釈

塗装用の筆で希釈したゾルを塗り始め、これでようやく巧くいくか
・・・・と思いきや、今度は先に塗ったゾルが、筆にまとわり付いてきて、どうにも思ったようにいかない

筆を動かすたびに湯葉みたいに生乾きのゾルがズズ~ッと筆にくっ付いてきてしまう・・・

どうしたものやら・・・全く・・・泣きたい気分である


プラモの達人たちはどうしているのであろうか?
何か巧い裏技があるのでは?
・・・とマスキングゾルの使い方をWeb検索
幾つかのブログを拝見させてもらったが・・・

水で希釈したマスキングゾルを筆で塗る・・・的な事しか書かれておらん

ええ~っ!? それだけ?
俺がよっぽど不器用なだけってこと?

とにかく、筆でストレス無く塗れるくらいにゾルを水で希釈・・・
それでもすぐに筆が乾き始めて、湯葉乾きのゾルを引きずるようになるので、さらにゾルを希釈・・・そんなを繰り返すつつ、貴重な塗装用筆一本を生贄に、デスバテーターの裏面をやっとこさマスキング完了

マスキングゾルは乾くと水色に変化してくるはずなのだが・・・
30分くらい待ったが・・・特に見た目に変化無し・・・

ううむ・・・これは・・・ゾルを希釈し過ぎて、結果、水になってしまった・・・ということなのかしら?
あれだけ苦労したのに、全くの無駄だったという事か!

ひょっとしたら、視認出来ないくらい薄い皮膜が形成されておるかもしれないが、そんな希望的観測に賭けるほど楽観主義者じゃないので、蛇腹部分にマスキングテープを小さく切って、貼り付ける

最初からこうすりゃ良かった

しかし、エンジン部分の複雑曲面のマスキングはどうにもテープでは不可能・・・

この部分はゾルの薄い皮膜が形成されておる事を祈るしかない


では、いよいよクリアグリーンを噴射

使用したのは水性ホビーカラーH‐94 クリアグリーン


どんな感じになるかな?と期待半分不安半分であったが・・・

おお~!下地のグラデが透けて、なんかイイ感じになったじゃないの

この塗り重ね方は使える!


・・・で、このままクリアグリーンが乾くまで1日放置・・・
ワクワクしながら、マスキング材を取り除いてみたのだが・・・

ううむ・・・

機体上面は、まぁまぁ、食玩程度の出来にはなった

・・・が、裏面は完全に失敗

蛇腹部分のテープでのマスキングは不完全・・・

希望的観測だったゾルでのマスキングはほとんど効果ナシ

そのくせ、関係ないところに流れ込んでゴム化したゾルの除去にはほとほと手を焼いた


塗り足らない所やハミダシ部は、筆で修正したいところ

だが、先に塗った塗料がジワジワと溶け出してきてしまった

(目立たない箇所で実験済み)
臭いが少なくて器具が水洗い出来るところは長所だが、塗膜が極端に弱いので筆での重ね塗りは御法度!なのが水性ホビーカラーの欠点だな・・・

なので、もはや手の下しようがない

下地にラッカー系とか使ってあったらまた別の対処法もあったのだろうけれど・・・

仕上げはスジ彫り部分の幾つか目立つ箇所にガンダムマーカースミイレ筆ペン黒でスミイレ

通常のガンダムマーカーでは水性ホビーカラーで塗装した面に重ね塗りすることは不可能だが(多分同じ溶剤を使用してるので下地が溶け出す) ガンダムマーカースミイレ筆ペンは違う溶剤を使用しているらしいので水性ホビーカラーで塗装した面に重ね塗りが出来た


それでは締めくくり
30年ぶりのエアブラシ&始めてのコンプレッサ使用によるプラモデル塗装
結果的には失敗に終わったけれど、色々と勉強になる日々であった

そもそも失敗の原因は水性ホビーカラー同士の重ね塗りが出来ないという特性に起因するワケで、コンプレッサによるブラシ塗装は爽快そのもの

筆やスプレー缶では表現不可能な微細な塗装が可能になるので、物凄くプラモ製作の腕が上がったような良い気分にさせてくれる

それだけでもプチコンキュートを買った価値はあったというものであろう

俺的には、水性ホビーカラーの重ね塗りは 失敗した時に修正が効かないので、その辺りの巧い対処法を考え付くまで、なるべく重ね塗りしないような方向の仕上げを心がけようかな・・・って思っておる

下地にラッカー系塗料を使えるような換気環境が整えば、そんな杞憂も一挙消し飛んでしまうのだがね~

ところで、今回全く役に立たなかったマスキングゾル・・・

先ほど巧い使い方を思い付いた

デスバテーターのエッジを立てるためにゴリゴリと猛烈に使用した模型用ヤスリ

すっかり目詰まりを起してめっきりヤスれなくなってきた

はて、どうしたものか?と思っておったが、ヤスリ表面にマスキングゾルをべったり塗ってやり、しばし待ってゾルが乾いたところで、ベリベリとはがしてやれば

ほれこの通り!新品同様に綺麗になったぞい・・・

¥150丸損しなくて、本当に良かった
